出典: 中国からの直接の報道
日付:2018年6月30日
2018年6月初旬までに河南省鞏義市の教会から51本の十字架が撤去された旨が記載された特別計画概要書の写しを、本誌は入手しました。
この概要書には、十字架を撤去し、代わりに政府が教会のシンボルとして作成した銅板を設置することが命じられています。地元政府は、鎮政府や小区政府の宗教取締業務の重要な評価指標として、十字架の撤去を設定しています。撤去が遅々として進まない地域で作業を促進するため、この概要書には「自治体の住宅建設部、計画部、公安部、消防部、都市管理部は、非宗教的な手段により継続的に圧力を掛けること」と記されています。
また、十字架の撤去を行う前に、世論をコントロールする重要性についても強調し、「撤去の際は、全体的な管理とコントロールを強化し、現地にいる信者の数を最小限に抑えるよう努め、見学者が写真を撮らないようにしなければならない。さらに、包括的な監視を行い、インターネット上に掲載される世論をコントロールすること」と記載されています。
この概要書は中国政府が十字架の撤去を宗教弾圧の一手段としている傾向を明確に示していると、アナリストは指摘します。キリスト教への弾圧は新たな段階に突入しました。