2018年6月13日、中国当局は河南省黄竹園村の完成間際にあった教会を取り壊した。110万人民元以上の建設費用を費やした2,000平方メートルの4階建ての教会は、信仰の場としての役割を一日も果たすことなく、がれきの山と化した。
午前9時、周口市鄲城県汲冢町にある黄竹園村に30台近くの重機が用意され、教会を取り囲んだ。武装した警官、政府の職員、村民など100名以上の関係者が建物の外に集まった。教会の指導者、牧師、10名以上の高齢の信者は教会内に留まり、教会を守ろうとした。数時間にわたって睨み合いの状態が続いた。政府職員は信者を脅し、執拗に嫌がらせを行い、教会からの立ち退くを求めた。結局、教会の指導者の安全を願い、信者は教会を出ることにした。信者が建物を出ると、すぐに2台の掘削機が教会を取り壊し始めた。
2日後には、教会の主な建物は完全に解体された。教会は信者からの寄付金で建設されていた。建設は2016年11月に始まり、完成まで1年半かかった。
目撃者が、徐々に教会が解体されていく様子を撮影していた。