中国共産党がカトリックの良心による拒否者に対する圧力を強化
閩東教区の郭希錦（グオ・シジン）補佐司教は再び中国天主教愛国会への加入を強いられ、従わなければ「違法の司教」とみなして処罰すると言われ続けた。中国共産党は良心による拒否者に対する恫喝、嫌がらせ、脅迫、投獄を続行し、反抗したカトリック地下教会の礼拝所を強制的に閉鎖している。
「反共産党」な行動により解雇された三自教会の聖職者
8月、中国北東部、遼寧省にある三自教会は、香港の建道神学院を卒業した牧師の職務を一時的に停止した。なぜならこの牧師は信者の前で台湾の指導者に関して不利な発言を行った別の牧師の発言に反対したためだ。この牧師の発言は当局に伝えられ、牧師は「反共産党及び反政府」の烙印を押された。
医療を受ける権利を奪われる良心の囚人
中国の刑務所での懲役を言い渡された反体制者と宗教の信者が治療を受けられないまま死んでいる。重病人であっても肉体労働を強要されている。
共産主義のプロパガンダ基地に転用される祠堂──中国の民俗宗教
文化大革命が行われた際、多くの祠堂が一部及び全体を破壊されていた。現在、中国共産党は祠堂を永遠に葬り去ろうとしている。複数の地域の多くの祠堂は次々と講堂やその他の「共産主義活動」のための施設に転用されていった。一方、転用されていなかった祠堂は閉鎖、または、取り壊される運命を辿っている。
古い教会は解体、新しい教会は承認されず
中国共産党にだまされて、老朽化した建物の解体に合意した国家公認教会の会衆が礼拝の場を失っている。中国浙江省の三自教会会員によると、2017年6月、県政府が「旧市街の再生」を口実に公認の三自教会堂を取り壊した。解体の前、当局は1年以内に教会堂を再建する手続きを認めることを約束して教会責任者の合意を得ていた。その後2年が経ったが、教会責任者が再三要求しているにもかかわらず、新しい教会堂再建の承認は公布されていない。
バチカンの聖職者向けのガイドラインを中国共産党が歪曲
バチカンは中国共産党が中国天主教愛国会への参加を拒む者に「敬意を払う」よう求めてきたものの、信者たちは今も嫌がらせと処罰を受けている。中国南東部、福建省福州市の統戦部は5月に通知を出し、良心に照らし合わせて参加を拒むカトリック教徒に対し、月末までに「身分変更」（中国天主教愛国会への参加）を申請するよう求めた。5月30日までに参加しなかった者に関しては、国が司祭職の権限を取り消すと規定していた。
少林寺武校の校名から「寺」の文字を消し去る 道教寺院の外観の変更を命じる
政府は寺院の外観の変更を命じ、宗教的な言葉や伝統的な儀式を禁止している。仏教と道教に対する奇妙な弾圧を行っている。
寺院制圧を誓う地域当局「習近平主席が解体せよと言えば我々は従う」
歴史の新旧に関わりなく、仏教、道教、民間信仰の寺院への抑圧が続いている。正当な政府の認定証や承認を取得していても取り壊されてしまうのだ。
中国天主教愛国会への参加を迫られる福州市の地下カトリック教徒
中央政府の宗教検査班が調査を行うなか、中国南東部、福建省の福州教区は今も厳しい弾圧に晒されている。上級機関による訪問に対する準備を整えておくため、福建省の省都である福州市は中国天主教愛国会への参加を拒む教会と集会所、そして、聖職者に対して一連の取り締まりを実施している。
仏教の文化遺産を排除: 福建省にある報国寺で500体の阿羅漢像を撤去
長い歴史を持つ報国寺を囲むように、省の許可を得て2010年に阿羅漢像が建てられた。しかし、この阿羅漢像もまた屋外の仏像を処分する運動の犠牲者となった。
規制強化で三自教会が監獄の檻並みに
中国共産党は、国家が任命した牧師や説教師、会衆が礼拝できる区域を居住区に限定し、厳しく管理している。
薬物で破滅 拘束された信者の悪夢
全能神教会のキリスト教徒会員が拘束中の体験を回想する。さまざまな拷問と並行して向精神薬を無理やり飲まされたという。
