新改訂「宗教事務条例」の実施後、中国政府の職員は宗教的性質を持つ活動を妨害している。
このほどBitter Winterが入手した機密文書によると、河南省洛陽市が新改訂「宗教事務条例」を徹底して実施するため、特別行動実施案を立案した。文書では宣教的性質を帯びた各種文芸活動について必ず調査と処置をしなければならないと規定している。このほか、文書では「訪問グループ、賛美歌合唱グループやバンドなどのチームが政府の宗教部門に報告せずに、勝手に宗教活動及びその他活動をすることを制限する」と説明している。
明らかに、河南省のその他都市にも同じような計画がある。このほど、当局は少なくとも葬儀2件と結婚式1件を妨害した。
2018年4月、河南省周口市の三自教会(三自愛国教会)信徒の張(チャン)さんの息子が結婚式を挙げた。張さんの家族と信徒たちは新婚のキリスト教徒夫婦を祝いに訪れ、牧師も祝辞をしに来ていた。
しかし、警察が通報により婚礼会場に押し入り、「聖書」すべてを没収した上、二度と同じことを起こさないよう威嚇した。張さんは「すべてのことを共産党の示す通りにしなければならないのか」と憤慨した。
2018年5月、河南省禹州市の三自教会の伝道師馬水仙(マ・シュイシエン)(仮名)さんの義母が亡くなったため、教会の20人以上の信徒が追悼会に参加した。
同市両会秘書長の李陽(リ・ヤン)氏がこれを聞き、すぐに現場に駆け付け追悼儀式を止めるよう命令した。彼は「今後、婚儀葬儀に関わらず、キリスト教徒は統一した衣装を身に着けてはならない。讃美歌や祈祷も許されない。死者に向かって3分間の黙とうを捧げればよい」と述べた。
2018年7月、湖北省安陸市のある高齢者のキリスト教徒の劉朝華(リュウ・チャオファ)(仮名)さんが亡くなった。彼女の息子と娘は彼女の生前の願い通り、追悼会を行った。教会の10数名の信徒が儀式に参加し、讃美歌を歌ったり、聖書を読んだりしていた。
またもや、警察が通報により現場に駆け付け、全員に解散し葬儀を中止するよう命令した。
沈湘による報告