迫害の中、中国人キリスト教徒はいかにして礼拝を続けているのか
中国当局は、宗教を信仰する人々を迫害するためなら手段を選ばない。「非公認」の教会も国家公認の教会も同様に厳しく取り締まる。見つからないように集会を続けるため、信者たちは知恵を絞り、あらゆる方法を考えて信仰を実践している。豚小屋、羊小屋、そして墓地さえも国の疑いや視察を避けられる限り、信者たちの集会所になり得る。
ニュース
回族ムスリムがイスラム教の祝祭で愛国歌斉唱を強いられる
敬虔な信者に共産主義思想を強制し、その生活から宗教的教義と価値を排除しようとする政権が中国各地のモスクを「中国化」している。ムスリムにとって重要な祝日である犠牲祭とイド・アル＝フィトルは「党への愛を示す祝祭」になっている。
中国本土に支配される香港と台湾の住民
逃亡犯条例改正案反対に端を発した香港の民主化推進デモは既に4か月近く続いており、世界中から支援を集めている。一方、中国の政権は反対運動を「香港独立暴動」と表現し、それを弾圧するための対策を香港市内と中国全土の両方で行っている。香港および台湾と中国間の人の行き来を制限し、情報と出版物を管理しているのだ。
習近平主席がネパールで敗北を喫して脅迫「反対者は粉砕する」
チベット難民の中国送還を目的とした犯罪人引渡し条約の調印をヒマラヤの王国が拒否したため、中国の主席は怒りをあらわにした。
「スパイ活動防止」を理由にエホバの証人が弾圧される
100人以上のエホバの証人の信者が警察に呼び出され、取り調べを受けた。また、大勢の海外の布教者が逮捕され、中国から送還されている。
「スマートコミュニティ」が住宅を刑務所に変える
監視プログラムがコミュニティに導入されて安心感が増したと話す住民もいるが、まるで巨大な刑務所で暮らしているようだと思う人もいる。家庭教会は、賃貸物件や会衆の自宅を集会所に使う場合が多い。ハイテク監視システムが何重にも備えられたために、信者が集まったり、宗教関連の活動を行ったりすることがさらに困難かつ危険になっている。
中国共産党がカトリックの良心による拒否者に対する圧力を強化
閩東教区の郭希錦（グオ・シジン）補佐司教は再び中国天主教愛国会への加入を強いられ、従わなければ「違法の司教」とみなして処罰すると言われ続けた。中国共産党は良心による拒否者に対する恫喝、嫌がらせ、脅迫、投獄を続行し、反抗したカトリック地下教会の礼拝所を強制的に閉鎖している。
中国内陸部の学校に送られ、中国化される新疆の子供たち
毎年、中国共産党は組織的に新疆から大勢の少数民族の生徒を連れ出し、別の地域で勉強させている。中国政府は彼らを支援すると同時に管理する取り組みだ。ある教員は、新疆の若者が別の地域で学習することで、「中国化」に役立つだけでなく、ここで漢族と一緒に生活している子供たちのため、親は暴動を起こそうとしないはずだと説明した。
信仰義認派教会の集会所が公認教会非加入を理由に弾圧を受ける
警察が中国各地の集会所に強制捜査に入って閉鎖するなど、保守派のプロテスタント家庭教会の会員に対する迫害が増加しつつある。
従順な「共産主義の後継者」を幼少時から育成
中国共産党は、香港の学生が独裁政権と対決する姿勢を見せたことは、特別行政区での教育、とりわけ愛国主義の指導が失敗した結果だと受け取った。香港の学生と比べて、共産主義と無神論のプロパガンダを毎日刷り込まれている中国本土の学生は、当局の命令に素直に従う以外に選択肢はない。
全国規模のデータベースを拡大するためDNA採取を強要
住民の監視をさらに拡大するため、中国全域で生体データの強制的な収集が強化されている。少数民族と宗教を信仰する住民が主な標的に挙げられている。血液を採取する理由を問う住民に対して、政府は「将来、行方不明の人物をDNAの情報を通じて見つけることができるようにする」ためと一様に答えていた。
「反共産党」な行動により解雇された三自教会の聖職者
8月、中国北東部、遼寧省にある三自教会は、香港の建道神学院を卒業した牧師の職務を一時的に停止した。なぜならこの牧師は信者の前で台湾の指導者に関して不利な発言を行った別の牧師の発言に反対したためだ。この牧師の発言は当局に伝えられ、牧師は「反共産党及び反政府」の烙印を押された。
