旅行者が新疆ウイグル自治区で得た印象
新疆ウイグル自治区を旅した漢族の中国人は、ムスリムの生活に関する中国共産党のプロパガンダが、弾圧の憂慮すべき現実を覆い隠すものだということを理解した。
抑圧された山西省の千年の古剎、聖泉寺
当局は、かつて繁栄した一千年以上も続く仏教寺院と僧侶たちに嫌がらせをし、支配と教化の圧力をかけている。
政治指導者を崇拝しないことで罰せられた寺院
中国の過去そして現在の指導者を唯一の「神」に仕立て上げるため、その像と肖像画が宗教施設に据え置かれている。
中国共産党が牧師に「非欧米化を推進する研修」を実施
当局は欧米の侵入に反対する研修を実施し、教会の指導者たちに「欧米の神学理論の束縛から脱却する」よう求めている。
大型の仏像を破壊することで「仏を根絶する」中国共産党
中国共産党が国の宗教的な象徴を撤去するキャンペーンを強化する中、中国の仏像は一体、また一体と解体されていっている。
「中国風の家」に改造される西洋風の教会堂
いわゆる中国様式ではないように見える建物が瞬く間に中国風に変わっていっている。進行中の「中国化」キャンペーンの結果だ。
新疆ウイグル自治区外に広がる「ハラール化」の取り締まり
中国共産党当局はイスラム関連のシンボルを取り除き、中国の「脱過激化」を図ろうとしている。
「河南スタイル」の弾圧が別の省へと飛び火
河南省の運動が模範となり、中国全土の多くの市で十字架を取り外す運動、家庭教会を閉鎖する運動および宗教施設を転用する運動が行われていることが文書で証明されている。
当局が中国全土のモスクを中国化
昨年の新宗教事務条例の施行以来、「中国化」の政策と「非アラブ化、非サウジ化」キャンペーンが中国全土で広く推進されている。「中国様式の強調」の動きは、モスクの外装を変えた。甘粛省中北部と寧夏回族自治区で、イスラム教のシンボルが多数、強制的に撤去されたのだ。
政府公認の三自教会に導入された共産主義指導者の伝記
政府が管理する教会が「赤の革命」に関する図書や、指導者の伝記、その他宗教とは無関係の作品を配布し、宗教の「中国化」を進めようとしている。
新疆ウイグル自治区:消滅しつつあるアイデンティティ
「中国化」でアイデンティティの危機にさらされる地域を写真で巡る。
看板に描かれた宗教的なシンボルを消された店舗
「公共の場で宗教的な信仰を広めたり、宗教的な言葉を使用したりすることは、禁止する」というのが、中国中央部に位置する河南省の党の方針である。