中国各地では政府公認か否かにかかわらず、カトリック教会は恣意的な取締りの対象となり、信徒たちが逮捕されている。
9月22日、バチカン市国と中国政府は、司教任命権で暫定的に合意した。合意の具体的な内容は現時点では不明だが、多くの者が、中国のカトリック教徒が政府の教会に入ることを余儀なくされるのではないかとの懸念を示している。
一部のアナリストは、バチカン市国は中国のカトリックの発展を促す協定に合意した国になったが、協議の間にも、中国共産党が中国のカトリック教徒を迫害していることも否定できないと主張しているという。
Bitter Winterが入手した情報によると、中国各地では多くのカトリック教会の集会場所が取締りの対象となり、2018年6月初めには、四川省達州市天師鎮の警察がカトリックの集会場所に押し入り、60~80歳の8人の信徒を逮捕した。
5月25日、湖北省赤壁市柳山鎮のカトリック教会が閉鎖された。この教会は政府が認可した教会で、教会の建物は信徒が自分たちで43万元(約700万円)を調達して建設したものであった。
これとほぼ同時期に(5月初旬)、河南省汝州市当局はカトリックの集会場所の外に禁止通知を貼り付けた。また河南省鶴壁市白寺鎮のカトリックの教会も取締りに遭った。かつて祝祭日には300人以上がこの場所で集会を行っていたが、警察から再三嫌がらせを受け、信徒は集会を中止した。現在、その場所ではわずかな信徒がひっそりと集会を行っている。
3月、黑龍江省佳木斯市の警察がカトリックの集会場所に突然押し入り、神父を拘束した。情報筋によると、以前、当局はこの神父に対して中国天主教愛国会に加わるよう要求してきたが、すべて拒絶されたという。
姚長進による報告