安徽省在住の男性が法執行官により嫌がらせを受けた後、宗教集会を開いていたとして自宅を取り壊された。
2015年9月、安徽省桐城市の程徳義(チェン・テーイー)(仮名)氏宅で使徒教会の信者約500名が集会を行っていた。70代の程氏が自宅で集会を開いたのはこの日が初めてであったが、警察に匿名で通報がなされた。
地元政府は完全武装した警官60名を動員し、程氏宅に突入させた。即座に警察署に連行されて家か給付金かを選ぶよう強要された程氏は、数年前に息子を亡くしており職もないことから、最終的に給付金を選んだ。
これは、程氏宅が取り壊されることを意味していた。警察が掘削機を派遣した際、高齢の信者4名が取り壊しを中止させようと抗議したが、警察により乱暴に取り押さえられた。これにより、高齢の女性1名が脊椎を骨折して病院に搬送され、他の3名が逮捕された。
この後、誰も集会所に近づけないよう現場を取り囲んだ警察は、近づく者を電気警棒で追い払った。多くの信者は現場から逃亡したが、女性1名がその場で失神した。
警察が程氏宅にあったすべての所有物を押収してから間もなく、建物は瓦礫の山と化した。程氏はこの件に関し、何の補償も得られていないと言う。
当日現場に居た信者の1人、董(ドン)(仮名)氏は、「使徒教会は聖書の勉強会を年2回開催しているが、警察が絶えず嫌がらせをしてくるので、毎回違う場所で集まることを余儀なくされている」と言う。程氏宅で開かれた聖書の勉強会は、3日間行われる予定であった。
江涛による報告