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Bitter Winter

中国における信教の自由の迫害と \n 人権に関する雑誌

Bitter Winter (日本語) - 中国における信教の自由の迫害と人権に関する雑誌。松と竹は寒中にも色褪せず、また梅は寒中に花開く。これらは「清廉潔白・節操」という、文人の理想を表現したものと認識された。
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米国:全能神教会の幹部、鄒徳美さんが釈放を勝ち取る

2019-06-16マッシモ・イントロヴィーニャ |

Bitter Winter及び複数のNGOが支援した運動により、中国の4つの省で全能神教会を指揮していた鄒徳美(ゾウ・ドゥメイ)さんがついに釈放された。鄒徳美さんは偽造パスポートを使って米国に渡航し、拘束されていた。

マッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)

アブルティン(Abrutyn)弁護士と鄒徳美さん。
アブルティン(Abrutyn)弁護士と鄒徳美さん。

鄒徳美さんが自由の身になった。鄒徳美さんを支援していたBitter Winter及びNGOにとってこの上ない朗報だ。弊誌はラントス財団(Lantos Foundation)、そして、国際信教の自由円卓会議(International Religious Freedom Roundtable)と共に、釈放を求める書簡をトランプ米大統領に送っていた。釈放を勝ち取るために全力を尽くしていたラッセル・アブルティン弁護士にとっても嬉しい知らせであった。3月、移民担当判事は、鄒徳美さんは 全能神教会 に所属しているため、中国で迫害を受けるという結論に沿い、強制送還を差し止める判断を下していた。判事は、研究者、人権 保護団体、そして、仲間の信者の証言を基に、鄒徳美さんが本人であること、鄒さんが全能神教会に所属していること、また、中国が全能神教会の信者を迫害していることを理解した。複数の法的な理由により、亡命は認められなかったものの、鄒さんは米国に留まることを許可され、2年以上に渡り拘留されていたデトロイトの刑務所を出所し、自由の身となった。

鄒さんは、2016年まで、中国国内の4つの地域(雲南 省、貴州省、重慶市、四川省)で全能神教会の地域のリーダーを務めていた。つまり、鄒さんは中国におけるCAGのトップリーダーの一人であったため、当局にとっては、相当額の懸賞金を払ってでも拘束したい、最重要指名手配犯となった。他の全能神教会の信者のように、鄒さんは自分の本当の身分を示す証拠を抹消し、「路遥」という偽名で暮らしていた。

2016年、鄒さんは、自分が、相当の重罪、つまり禁止されている宗教活動のリーダーとしての手配だけではなく、スパイ活動の嫌疑が捏造されていることを知った。死刑になる可能性があったため、鄒さんは、別人のパスポートに自分の写真を貼り、中国から韓国に逃亡した。アメリカやカナダとは異なり、韓国は全能神教会関連の亡命者を受け入れていない。そのため、偽造パスポートで居住することは危険であり、渡米を決意した。そして、2017年1月24日、デトロイトに到着したところで、パスポートの偽造が発覚し、逮捕された。

アメリカ当局に状況の理解を求めたが、鄒さんと、鄒さんを助けようとした同教会の信者らの前に、言葉の壁が立ちふさがった。2017年12月4日、鄒さんの亡命申請は却下され、本国への送還が命じられた。2018年5月22日、鄒さんの不服申立ても却下された。しかし、2018年8月3日、鄒さんの素性及び全能神教会での役割に関する膨大な証拠、そして、中国での全能神教会への弾圧に関する書簡を基に、強制送還の延期が与えられた。そして、2019年3月18日、鄒徳美さんは米国に留まる許可を受けた。

Bitter Winterは鄒さんには亡命が認められるべきだと考えているが、鄒さんの強制送還を阻止し、米国に留まる許可を与えた米国の当局に感謝している。アブルティン弁護士は「Bitter Winter及びその他の大勢の研究者の方々やNGOの支えがなければ、釈放を勝ち取ることはできませんでした。今回の件により、その他の全能神教会の信者の方々が、米国やその他の国々で安全と保護を勝ち取ることができるようになることを心か願っています。」

タグ : アメリカ合衆国, 中国のキリスト教, 全能神教会, 難民

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