河南省の2つのプロテスタント系三自教会は、嫌がらせを頻繁に受けた後、納得のいく説明もなしに、先日取り壊された。
10月29日の朝、新郷市政府の職員が警官を連れ、趙廠村にある三自教会に突入した。信者たちは教会に急いで向かったが、教会周辺は立ち入り禁止令が出され、近づくことができなかった。
目撃者によると、政府職員は掘削機を教会に送り、最初に門と塀を取り壊した。1時間足らずで教会は瓦礫の山と化し、教会内にあったものはすべて破壊された。
動画1:趙廠村にあった三自教会が強制的に取り壊された。
信者の中には取り乱し、瓦礫の中に座り込んで泣く人もいた。信者は、この教会の土地を購入するために6万元(約98万円)支払っていたが、政府は信者が「耕作地の違法占拠」と言いがかりをつけた。
取り壊される前から、この教会は当局から繰り返し制限と抑圧を受けていた。5月には、教会の十字架が強制撤去されていた。8月には、当局は信者に集会を禁じ、その1か月後には教会を閉鎖し、教会内にあったものをすべて撤去していた。
9月7日、平頂山市魯山県にあった草店三自教会が取り壊された。内部事業に詳しい情報提供者によると、300名を収容できるこの教会は地元の信者が40万元(約656万円)を捻出し、2017年に建設されたものだった。苦労して建設した教会が破壊されるのを目の当たりにし、教会の指導者は卒倒し、病院に運ばれた。
信者によると、8月上旬に地元の土地管理局は教会が「違法に土地を占拠している」として7000元(約11万5000円)の罰金の支払いを命じていた。局の職員は、罰金を支払いさえすれば、それまで通り集会を開くことを許可すると約束していた。それにもかかわらず、1か月もたたないうちに、当局は教会を取り壊した。
動画2: 草店三自教会が取り壊される様子。
江涛による報告