中国全土で行われている禁止異端宗教(邪教)の取締キャンペーンで、2018年4月から7月の間に、305名の法輪功の実践者が有罪判決を受けました。
中国は邪教(「異端宗教」)リストに掲載されている禁止宗教団体の取締キャンペーンを実施しており、2018年4月から2019年1月まで迫害の強化を命じた極秘文書を作成したことを、Bitter Winterは先に報じました。
邪教に積極的に参加することは、中国刑法第300条に基づき罰せられる犯罪で、3~7年「以上」の懲役刑が科されます。邪教リスト で最大の標的となっているのは、法輪功と、キリスト教系 新興宗教団体 の全能神教会です。
中国警察は法輪功の根絶に成功したと主張する一方で、いまだに法輪功の信者の逮捕を続け、有罪判決を下しています。2018年4~7月には305名、7月だけで51名が刑法300条に基づき有罪判決を受けたと、法輪功は訴えています(1~7月の合計で525名)。これらのケースでは、「邪教」に積極的に活動していたというだけで、懲役刑を下すことができるとされ、中には、邪教団体が出版した書籍を所有していただけで懲役刑が下されたケースもあります。武漢市では身体障害者の祝亞(チュウ・ヤー)さん(54歳)は、法輪功の書籍が自宅にあることを警察に見つかり、刑法第300条により、8年間の懲役刑が言い渡されました。
この邪教取り締まりキャンペーンで、逮捕者が最も多いのは 全能神教会 ですが、法輪功 や 全範囲教会(別名:生命之道教会)、呼喊派 をはじめとする、邪教リストに掲載される他の宗教団体も引き続き標的となっています。