中国政府が今年初めに特別の宗教関連の規制を施行して以来、遼寧省で家庭教会への嫌がらせや閉鎖の件数が増加しています。
Bitter Winterは、今春以来、遼寧省で40棟以上の家庭教会が閉鎖されたという情報を入手しています。内訳は、東港市で8棟、鞍山市で5棟、丹東市で5棟、瀋陽市で4棟、荘河市で2棟であり、その他、本渓、撫順、朝陽の県や区の数多くの教会も閉鎖されています。
7月8日、武装警官が丹東市五龍背鎮の信仰義認(Justification by Faith)の家庭教会を取り囲み、指導者である王建義(ワン・ジャンイ)さんを逮捕しました。丹東市と営口市の他の家庭教会も強制捜査を受け、信者が逮捕されました。情報提供者は、当局が東港市馬家崗村、黄土坎鎮、興隆山にあった3棟の小さな教会の閉鎖を命じたことも教えてくれました。
国家宗教事務局が宗教の発展に関する2つの特殊業務通知を3月15日に発行した後、地元当局は家庭教会の迫害を強化しました。
Bitter Winterは、遼寧省の倫理宗務委員会が各市の宗教事務局事務所に、どれほど小さく、たとえ10平方メートルの敷地に立っているような所であれ、信者が「集会所」とみなす礼拝所は徹底的に捜査し、強制的に閉鎖するように4月9日に命じた旨を先日報じました。
政府の内部情報提供者は、この命令を受けた後、警察が各地で集会所の手入れを開始したと言います。集会所が特定されると、即時閉鎖が命じられます。鞍山市の警察署の警官は、「非公式」な聖書を使用している集会所を見つけたら、その教会に40万元の罰金を科していると言いました。
このような圧力を受け、多くの家庭教会は離散したり、移動したりしています。たとえば、鉄嶺市のウィルダネス(Wilderness)家庭教会の牧師は集会の頻度を半分にすることを強要されたため、教会の100名以上いる信者を4~5グループに分け、遊牧民のように場所を決めずに集会を行い、信者の安全を確保しています。信仰関連情報を携帯で流さないようにしたと言う牧師もいます。
情報提供者は、政府当局が韓国と関係があると見られている教会の閉鎖に特に力を入れていると言います。韓国と関係があることが疑われている信者は、中国全土で当局の取り調べと嫌がらせの標的となっています。
朴俊英による報告