山西省の2名の家庭教会の指導者が、異端の教えにしたがった罪で2015年に長期の懲役刑を受け、いまも服役している。
2015年4月27日、山西省河津市の家庭教会で趙智豊(チャオウ・チーフォン)さんと高東香(ガオ・ドンシャン)さんが中心となり、8人の信者とともに集会を開いていたとき、匿名の通報を受けた公安局の警官が現れ、2人を逮捕した。警官は敷地内を捜索し、488ページもの宗教関連の資料、9冊のキリスト教の書籍、そして、1台のノートパソコンを押収した。趙さんと高さんは「邪教組織を用いて法執行機関を攻撃した容疑」で逮捕され、塩湖留置所に勾留された。邪教とは異端の教えを意味する。邪教は中国刑法第300条の罰則の対象であり、3年から7年の懲役刑が科される。
同年12月2日、現地の裁判所は趙さんと高さんにそれぞれ5年間の懲役刑と5,000人民元(約8万2,800円)の罰金を科した。高東香さんは以前にも信仰が原因で有罪判決を受けており、執行猶予期間中であった。そのため、もともとの刑期と併せて合計で7年間の刑期を言い渡されていた。2人はいまも服役している。
高さんにとっては3度目の逮捕であった。2010年、河北省で逮捕され、「労働再教育」収容所での15ヶ月間の懲役刑を言い渡された。そして、2014年に再び逮捕された際は、河北省の渉県の裁判所から執行猶予5年つきの3年の有罪判決を科された。
趙智豊さんは、2009年に山東省の泰安市で逮捕され、「労働再教育」収容所に2年間拘束されていた。
馮剛による報告