警察が教会のリーダーに対して、香港やマカオの人々が教会の運営費用を賄うといった、金銭的なやり取りがあったかどうかの取り調べを行った。
2018年6月、雲南省の元江県のある家庭教会の信徒が集会をしていたとき、元江県統一戦線工作部、国保局、城建局、環境保護局、警察署、宗教局など8部門の職員が、集会場所に現れた。
警察は信徒を教会から追い出し、この集会場所を閉鎖した。教会の責任者の陳徳恩(チェン・ドゥエン)(仮名)さんは地元の警察署に連れて行かれ、取り調べを受けた。
警察は陳徳恩さんに対して、教会の資金源や外国人との関わりなどを詳細に取り調べた。警察が彼に質問したのは、香港やマカオの人々と金銭のやり取りがあったか、教会の建設資金はどこから来たのか、信徒は外国語が分かるのか、外国人とのつながりや往来があるかどうかといった点である。
その後まもなく、警察は40人以上のキリスト教徒の写真を彼に確認させ、政府の監視対象であるブラックリストに入っている人たちであると語った。
教会のその他の信徒たちは警察署に連れて行かれ、携帯電話番号、銀行口座、WeChatのユーザー名を登録させられた。この教会の信徒の1人は「警察は、私たち一人ひとりに教会にいくら献金しているか質問した。国保局の者は、外国人が絡んでいる場合は司法調査を行い、刑を科すことになると言った」と語った。
白林による報告