出典:中国からの直接の報道
日付: 2018年7月3日
市内で行われている宗教弾圧に関する外国人記者の取材を阻止するために、河南省鞏義市政府がさまざまな手段を講じていると、内部情報提供者は明かします。6月4日に発行された特別計画概略は、アメリカの通信会社AP通信の記者が予定していた取材に対するもので、「アメリカに帰るように説得、宣伝する」「厳格な監視下に置く」「標的を尾行する」「すべての取材は許可制とする」などの文言があり、中国における宗教弾圧に関する情報が漏れないようにするための対策が明記されています。
この概略は、AP通信の記者による河南省での信仰に関する取材に対し協議し、対策を講じるための市政府特別会議の後に発表されました。中国共産党の河南市広報部と自治体の外務局は、AP通信の取材をどのように適切に取り扱うかについて質疑応答を行い、記者による取材への対応についてまとめました。
この会議では、鎮や小区、関連部署のそれぞれの責任が明確にされ、中国法規を使い、どのようにAP通信の記者を本国に帰国させるよう説得し、宣伝するかについて明記した計画が作成されました。この会議の出席者は、タイムリーな検知と報告を可能にするための重要拠点であるホテルや駅、その他記者が使用する場所と緊密に連携し、情報交換をする重要性を確認し合いました。また、村や鎮は議会の幹部が部隊を編成し、しっかりと教会を監視し、部外者の身分証明書を注意深く確認し、特定された標的を尾行することも命じられました。各自治体の宗教活動は平和かつ安定的に行われていると見せるため、教会の職員や宗教団体は政府から許可を得ずに取材を受けることはできないと告げられました。この会議の決定事項は迅速に市内に通達されました。
今年の初頭以来、河南省は中国でも極めて厳しい迫害が行われてきた地域の1つで、多くの教会が閉鎖となり、十字架が撤去され、信者が逮捕されてきました。中国共産党の宗教迫害は、海外メディアが何度も報じており、中国は国際社会から非難を浴びています。そのため、中国共産党政府は宗教迫害に関する海外メディアによる報道に特に慎重になっています。