数名のウイグル族と回族のイスラム教徒が職場を追われ、帰郷を余儀なくされた。
2017年の春、新疆ウイグル自治区のアクス市出身のアムハン(Amuhan)(仮名)さんは、より条件の良い仕事を求めて新疆の別の地域へ向かった。妻と息子とともにアクス市を出たアムハンさんは石河子市でレストランを開いた。
しかし、レストランの家賃を払った直後、当局から通知が届いた。この通知には「別の場所で住民登録されている少数民族は登録された場所に戻らなければならない」と記されていた。
警察は家主にアムハンさんを追い出すように命じたため、アムハンさんは帰郷を余儀なくされた。
2018年の3月から5月にかけて、石河子市の政府は大勢の少数民族の労働者を市から追放していた。繊維工場で働いていた数名のウイグル族と回族の女性が命令に抗議すると、「去らなければ、働くことを認めず、子供の就学も認めない」と言われた。
このとき、事業主もウイグル族と回族の雇用に対して政府から圧力を受けていた。現在、政府の職員が定期的に工場を巡回し、検査を行っている。
ある女性のイスラム教徒の女性は涙ながらに「家族は連れ去られ、収入源もありませんでした。働くためにここに来たのに、戻らなくてはならないのです」と言った。
一方、ウイグル族のハリ(Hali)(仮名)さんも仕事をしていた陝西省を追われた。ハリさんは咸陽市のレストランで働いていた。
昨年の6月、妻と娘がハリさんのもとを訪れ、10日間のみ滞在した。そのとき、警察が現れ、ハリさんをテロリストと呼び、家族の写真を撮影した。その後、ハリさんたちは警察署に呼ばれ、7月末までにハリさんと家族は咸陽市を去り、新疆に戻らなければならなくなった。
李在立による報告