出典: CNN
日付: 2018年5月17日
CNNは、新疆ウイグル自治区西部に暮らすイスラム教のウイグル族の家庭への滞在を、中国政府が100万人以上の共産党の役人を派遣したと報じています。ウイグル族の家族は日常生活や政治的思想について、細かく伝えることが求められ、役人はウイグル族の家庭に滞在しながら宗教用品を隠し持っていないかを捜索し、「政治的思想について教育する」ことになっています。
「社会の安定を維持し、継続的に治安を確保すること」を建前としてスタートしたこの「ホームステイ」プログラムは、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒を監視するため、2014年に中国政府により大幅に規模が拡大されました。この4年で、プログラムに関与する役人の数はおよそ10倍に増員されています。
地域政府は引き続き、数多くのウイグル族を逮捕・拘禁しています。監視カメラの設置や自家用車へのGPS追跡装置の取り付けを義務づけ、12~65歳のすべての住民のDNAを採取するなどのハイテク技術や市民動員プログラムを、急速に採用するようになっています。昨年、中国当局は反宗教過激派法を施行しました。