中国当局は、厳しい拷問を終えた、ある高齢のキリスト教徒を執拗に監視しています。
2017年9月、警察は張群友(チャン・クンヨウ)(仮名)さんと7名のキリスト教徒を集会所で逮捕しました。張さんはそのときは同日中に帰宅させられましたが、5日後、警察が自宅に現れ、張さんを再逮捕し、7日間勾留しました。張さんは糖尿病と結核を患う、難聴の70代の男性です。釈放後も、毎日警察署への出頭を命じられ、外が暗くなってからのみ帰宅を許されていました。
9月22日、張さんは再び逮捕されました。このときは尋問時間も拷問も一層残酷なものとなりました。脚をベッドの足に固定されたまま全身を殴打されたため、顔と手が麻痺し、数日間飲食できない状態になりました。そのため、しばらくは点滴で栄養を摂ることを余儀なくされました。
このような状況を見て、張さんの家族は強く憤慨し、勾留理由を警察に尋ねました。警察は何1つ具体的な説明をせず、ただ、張さんが共産党に反抗したとだけ言いました。
張さんは主の名前を声に出して信仰を実践するためその名がついた呼喊派(Shouters)の信者です(中国政府は地方教会(Local Church)など複数のキリスト教の団体を「呼喊派」と総称しています)。今日、呼喊派も邪教(異端宗教)指定されています。邪教に少しでも関係することは、中国刑法300条により罰せられる罪で、即時逮捕となります。
張さんの家族は2万元の賄賂を払い、釈放を試みましたが、成功しませんでした。その後、張さんは脳塞栓症と診断されたため、勾留中に死亡することを恐れた警察は3610元を支払わせて10月に釈放しました。
しかしその後も張さんに対する態度を緩めず、毎月の警察署への出頭を命じ、2年間市外への旅行を禁じています。張さんは警察からの呼び出しにすぐに応じなければならず、常に監視されています。
江濤による報告