警察はあるキリスト教徒への投薬を拒否していたが、その後、薬を取り換えて投薬した。このため、このキリスト教徒は病気を再発させた。
2018年6月、陝西省安康市の馮素琴(フォン・スチン)(仮名)さんは、家にいたとき逮捕された。全能神教会のメンバーであったからだ。全能神教会は中国キリスト教系新興宗教団体で、長期的に迫害を受けている。教会のメンバーは信仰のために恣意的に拘束され、拷問を受けている。
警察は彼女を取り調べたが効果はなかった。翌日、拘留所に彼女を収監した。拘留中、警察は教会のリーダーと教会の財産の行方を何度も尋ねた。
また警察は彼女の抗高血圧薬を没収するという、さらにひどい仕打ちをした。血圧の上昇を防ぐため、彼女は薬を服用する必要があったが、警察は彼女に代わり、薬を管理すると言った。
最初の3日間、警察は抗高血圧薬を彼女に与えていたが、4日目に酵母のサプリメントと取り換えた。このため、馮素琴さんの血圧は急上昇した。彼女が目まいがすると訴えても、警察は相手にしなかった。その後、彼女が脚の痛みのため薬がほしいと訴えても、警察はやはり相手にせず、放置しておいた。
7月10日、馮素琴さんの病状は悪化し、身体の左側と両脚が動かなくなった。このとき、警察は大事に至ることを恐れ、治療のため病院に送った。
医者の診断によると、馮素琴さんはカリウムがひどく欠乏していたという(カリウムの欠乏は心臓に悪い)。また彼女は今回の拘束により、以前患ったことのある脳梗塞が再発した。このため、緊急で輸血が必要となった。
姚長進による報告