河南省にある政府管轄下の三自教会(三自愛国教会)のある説教者は、祈祷中に未成年を教会内に入れたことが原因で、説教資格を取り消された。
李峰(リ・フォン)(仮名)さんは鄭州市の三自教会の説教者であった。2018年4月16日、政府職員は、教会での祈祷時に子どもがいた写真を入手したと伝えた。新改訂「宗教事務条例」では未成年の教会の立ち入りを禁止しているため、李峰の教会に子どもがいたことは違法に当たる。政府職員は李峰さんに対して、説教を即刻止めるよう要求し、そうしない場合は三自教会を閉鎖するとした。
翌日、当局は鄭州市二七区の各教会と集会場所へ、李峰さんの説教を禁止しなければ集会場所を閉鎖する旨を通知した。
Bitter Winterの以前の報道によると、中国共産党当局は、国家政策試験を導入するなどのやり方で、「国家の要求に符合」した「愛国」の説教者を選別するなど、さまざまな措置を講じて、政府に従わない説教者を排除している。試験後、河南省周口市西華県の162人の説教者が説教資格を失った。
中国政府管轄下の三自教会への迫害は日増しに深刻になっている。こうした状況について、ある説教者は「三自教会は次第に当局の中国化教育拠点になり下がりつつある」とし、三自教会の多くの説教者はすでに、いつでも地下教会に移る覚悟をしていると話した。
江涛による報告