河南省焦作市にある多くの教会堂が、党の学校、カルチャーセンター、会館などに改造されている。
2018年9月時点で、河南 省 各地の多くの教会堂が当局による強制収用の上、改造されている。少なくとも鄧州 市 で20か所、洛陽市9 県 6 区 で138か所の教会堂が、他の用途のため改造された。これらには政府管轄の 三自教会 の教会堂も含まれているという。「Bitter Winter」はこれまでにも、教会堂が工場、高齢者センター、貧困支援のための作業センターに改造されたことを報道していた。
8月末~9月初めという短期間に、焦作市の三自教会堂の多くが 中国共産党 に強制的に占拠され、他の用途のため改造された。
武陟県大封 鎮 駕部 村 の三自教会堂の十字架は政府に取り壊され、その数日後、強制占拠された。8月29日、各級の 統一戦線工作部 の職員が教会堂に詰めかけ、教会の責任者に建物の鍵を渡すよう強要した。話し合いは2時間に及んだが、信徒たちは要請を拒否した。
この脅迫が始まったのは、この時点だった。
政府職員の代表は、「これは中央からの命令で、抵抗しても無駄だ」と告げ、「現在は 文化大革命 と同様、抵抗しようとする者は誰でも『教化クラス』に入れて改造する」と威嚇した。教化クラスに収容されたキリスト教徒は共産主義教育を受けさせられる。
信徒は教化クラス行きを恐れ、黙って従った。その後、政府は教会堂内のパソコン十数台、エアコン十数台、複数台のテーブルと椅子を押収して、鎮政府(村役場)の敷地に持ち去った。
教会堂が空になった後、政府職員は教会堂の東玄関口に「武陟県大封鎮駕部3隊慈善幸福院」と記された看板を掲げた。また西玄関口には「中共大封鎮委員会基層党校」の看板を掲げた。こうして、信徒が自らの金銭を使い、苦労して建てた礼拝場所は政府機関になってしまった。
その前の日、高新区陽廟鎮の政府職員は聶村三自教会堂を空にした後、壁に記されていた「基督教堂(キリスト教会堂)」という文字を取り除き、「焦作市高新区陽廟鎮聶村綜合文化服務中心(総合文化センター)」と記された看板を掲げた。
これと同時期に、警察と現地政府職員は高新区朱庄村三自教会堂に押し入り、教会堂責任者に十字架を撤去した後、教会のすべての物品を持ち出すよう強要し、その後、「華利婚慶(華利ブライダル)」と「広衆文化活動中心(市民文化活動センター)」という看板を掲げた。
この教会堂の信徒は集会を中止せざるをえなかった。
8月30日、政府職員は大封鎮孟門村三自教会堂にやって来て、教会堂の責任者に、寄付承諾書への署名と手印を強要した。また教会堂の鍵を渡すよう要求し、「さもなければ逮捕する」と威嚇した。この教会堂は政府に強制的に占拠され、物品が一掃された後、「武陟県大封鎮孟門村慈善幸福院(チャリティーセンター)」に改造された。
李培による報告