中国共産党 は、キリスト教やイスラム教の取り締まりに対する口実として「海外勢力の宗教を介した侵入」を挙げることが多い。しかし、中国固有の民俗宗教も迫害と弾圧を受けている。何世代にも渡って受け継がれてきた民俗宗教の礼拝の場が、中国全域で取り壊されている。当局は取り壊しの理由として、施設の違法性を主張している。
「氏族の勢力の排除」のため、245の祠堂を中国共産党の宣伝拠点として転用
「氏族の勢力の排除」も、「組織犯罪を撲滅し、悪を根絶する」ための全国的な運動の目的のひとつである。氏族は既に草の根レベルの政府の運営に負の影響を及ぼしていると中国共産党は考えているからだ。2018年1月に始まったこの運動は組織犯罪を狙うとされていたが、実際には信仰を持つ人々の弾圧にも広く利用されている。