観光地で人気の仏像を経費度外視で全て撤去
中国共産党にとっての宿敵、仏像が中央政府の命令によって各地で解体されている。命令が実行されなかった場合、地域政府の長と党書記は処罰される可能性がある。多くの場合、信者からの多額の献金を費やして建てられた宗教的象徴が中国から消滅しつつある。その処理にかかる巨額の費用と人員数は度外視されている。
強制取り壊し
国営の教会に外観を中国化するよう要求 ヨーロッパ式建築はタブーになる
中国共産党による「中国化」運動が強化される中、国の管理下に置かれる宗教施設は、中国共産党のプロパガンダを説教に取り入れ、十字架を共産主義の象徴に置き換え、建物の建築様式を大幅に変更し、そして、宗教とは関係のなり活動のために転用することで、「中国の社会主義と愛国主義に適用」してきた。
屋外の仏像数百体を隠すよう命じられる寺院
中国東部、福建省と浙江省にある寺院を訪れても仏像は拝めないかもしれない。中国共産党が「宗教の伝播を阻止する」ため、像を覆い隠すよう命じているからだ。
終わらない仏教遺産の排除: 中国北部の2つの歴史ある寺院が滅亡の危機
1,500年近くの歴史を持つ2つの寺院のうち、1つは取り壊され、もう1つは共産主義のプロパガンダ施設に転用され、アーチ型の記念碑の門の上にあった仏教の象徴は中国の紅い国章に置き換えられた。
寺院制圧を誓う地域当局「習近平主席が解体せよと言えば我々は従う」
歴史の新旧に関わりなく、仏教、道教、民間信仰の寺院への抑圧が続いている。正当な政府の認定証や承認を取得していても取り壊されてしまうのだ。
江西省余江教区のカトリック地下教会に強制捜査 閉鎖される場合も
どれほど都心から離れた地域であっても、愛国教会への加入を拒んだ地下教会の聖職者と信者は中国共産党の絶え間ない取り締まりと迫害を避けられないでいる。
100人を超える信者が教会堂取り壊しに同意を強いられる
信者が拒否したにもかかわらず、陝西省当局は口実をでっち上げて国家公認のプロテスタント教会を破壊した。
中国天主教愛国会への参加を迫られる福州市の地下カトリック教徒
中央政府の宗教検査班が調査を行うなか、中国南東部、福建省の福州教区は今も厳しい弾圧に晒されている。上級機関による訪問に対する準備を整えておくため、福建省の省都である福州市は中国天主教愛国会への参加を拒む教会と集会所、そして、聖職者に対して一連の取り締まりを実施している。
吉林省のキリスト教取り締まり 100を超える教会堂の十字架を撤去
国家公認教会、家庭教会を問わず、聖職者と会衆は対キリスト教徒の迫害が激化している状況を懸念する。
中国の民俗宗教が弾圧を受ける – 6000の寺院が取り壊される
中国共産党 は、キリスト教やイスラム教の取り締まりに対する口実として「海外勢力の宗教を介した侵入」を挙げることが多い。しかし、中国固有の民俗宗教も迫害と弾圧を受けている。何世代にも渡って受け継がれてきた民俗宗教の礼拝の場が、中国全域で取り壊されている。当局は取り壊しの理由として、施設の違法性を主張している。
セキュリティ強化でモスク解体情報の漏洩を防止
当局はドローン、私服警察、携帯電話ネットワークの妨害など、あらゆる監視施策を駆使して宗教の取り締まりを隠そうとしている。
宗教迫害にさらされる道教の文化と伝統
中国発祥でありながら、道教もまた反宗教キャンペーンの標的になっている。礼拝所が閉鎖、転用され、寺院恒例の祭事が禁止されている。
