今回署名されたバチカン・中国間の合意は、予測されていたよりも、かなり範囲を絞ったものになったとは言え、「国交正常化に向けた第一歩」と見られている。
欧州議会で中国でのカトリックに関する専門者会議が行われる
中国でカトリック教会に起きている出来事は非常に重要であり、カトリック教徒ではない者、そして、欧州議会をはじめとする宗教とは無関係の機関も注目している。専門家がブリュッセルに集まり、宗教弾圧と1年前に行われたバチカンと中国間の合意の影響に関する討論が行われた。
バチカン・中国合意
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9月22日: バチカンと中国間の合意から1年
2018年のバチカンと中国間の合意を冷静に評価するときがやって来た。全ての中国のカトリック教徒が反対していたと言ってしまうと語弊があるが、合意内容の適用は不適切であり、反対する神父は迫害に晒されている。また、信教の自由に関する根本的な神学理論の問題は解決されていない。
香港の抗議活動: カトリックが担う役割
香港のカトリック教会の過去、現在、未来 – そしてバチカンが下す決定が抗議活動の運命に重くのしかかる。
バチカンの聖職者向けのガイドラインを中国共産党が歪曲
バチカンは中国共産党が中国天主教愛国会への参加を拒む者に「敬意を払う」よう求めてきたものの、信者たちは今も嫌がらせと処罰を受けている。中国南東部、福建省福州市の統戦部は5月に通知を出し、良心に照らし合わせて参加を拒むカトリック教徒に対し、月末までに「身分変更」（中国天主教愛国会への参加）を申請するよう求めた。5月30日までに参加しなかった者に関しては、国が司祭職の権限を取り消すと規定していた。
カトリック天津教区の石洪禎司教、当局から脅迫 愛国教会への不参加を理由に司教の権利を取り消し
カトリック天津教区のメルキオール石洪禎協働司教が中国天主教愛国会に加わらなければ司教の権利の取り消すとの脅迫を受けている。司教は数年にわたり山の中で自宅軟禁下に置かれてきた。
バチカン問題のガイドライン：中国天主教愛国会への参加は許可するが強制はしない
中国共産党が管理する天主教愛国会へのカトリック教徒の参加の義務の有無を問う、厄介な問いに関して、バチカンが最新の文書で公式の立場を示した。
張家口教区の司祭45人が強制的に教化される 中国天主教愛国会への加入を強要
5月21日、中国北部河北省の張家口市政府が45人のカトリック地下教会の司祭を教化集会に呼び出した。政府公認の 中国天主教愛国会 への加入を強要するために企画された「思想転換クラス」だ。
中国共産党が賄賂を用いて地下カトリック教会の分裂を狙う
統戦部は金銭と賄賂が絡んだ商取引を餌にして、カトリック地下教会を中国天主教愛国会に参加させようと試みている。
カトリック教会が中国共産党支持者の司祭を停職処分に
中国共産党に自身の教会の（地下）司教を逮捕するよう促した河北省の司祭が、聖座の承認を得て教区から罰せられた。
中国政府の解釈「カトリック地下教会は天主教愛国会に参加すべき」をバチカンが否定
中国を担当するバチカンの省の長官であるフェルナンド・フィローニ（Fernando Filoni）枢機卿は、バチカンと中国の取引に関する誤った解釈を否定した。
中国のカトリック教会とフランス革命時のカトリック教会
2018年のバチカンと中国間の合意で支払われた代償に対してAsiaNewsが行った大胆な分析から、教会を征服しようと試みたナポレオンの悲しき先例が思い起こされる。
カトリック地下教会と天主教愛国教会：2教区の合併？
バチカンは、閩東と汕頭の地下教会の司教に辞職を命じ、すべてのカトリック教徒を天主教愛国教会の管轄下に置くとした。
