浙江省にある政府公認のプロテスタント系教会が、政府が500人を動員し十字架を撤去して以来、繰り返し嫌がらせを受けています。
2016年2月、地元政府の役人が教会に現れ、十字架の撤去を命じ、抵抗した者は厳罰に処すという発令を受けたと伝えました。教会の鄭明亮(チェン・ミンリャン)(仮名)牧師はこれに従わず、信者は十字架を守るために毎日交代で教会を見張りました。翌月、役人は十字架を撤去しようと教会に4度足を運びましたが、いずれも成功しませんでした。
3月19日深夜、平陽県の500名の警官が動員され、教会近くの道を全面的に封鎖する担当と、教会に押し入る担当に分かれ、後者は見張りをしていた信者を教会内の別室に閉じ込めました。十字架が撤去された教会を眺めながら、信者は絶望的な気分になりました。
しかし、迫害はそれだけでは終わらず、2017年3月23日、政府は10名以上の作業員を教会に送り、講壇の脇と入り口に監視カメラを設置しました。監視カメラが接続されると、牧師の説教は共産党に完全にコントロールされることを、信者は経験から分かっていました。かつて、教会の牧師が監視され、説教の様子が録画され、その内容が中国共産党の要件を満たしていなかったとして逮捕されたことがあったからです。
牧師を守るため、監視カメラの設置を止めさせようと声を上げた信者もいました。そのうちの1人であった65歳の信者は、いきなり身体を地面に押し付けられ、肋骨を折りました。結局、平陽県人民病院で1ヶ月ほど入院し、約2万元の治療費を請求されました。
2017年の夏、地元政府の役人は再び教会に来て、鄭明亮牧師に日曜学校を閉鎖するように命じました。鄭牧師が反対すると、政府は牧師の監視のために人を配備したうえ、牧師の資格を剥奪し、説教を禁止すると脅しました。さらに、別の牧師に説教をさせようと、何人もの牧師を教会に送り込んでいます。
林一江による報告