出典: AsiaNews
日付: 2018年5月1日
バチカンとつながりのあるカトリック系通信社AsiaNewsの報道によると、中国中部の河南省でカトリック地下教会が暴力的な弾圧を受けています。4月19日、法王と親交のある洛陽カトリック地下教会(中国政府が司祭を任命する中国共産党公認のカトリック教会ではない)の前司教であった李宏業(リー・ホンギ)(1920~2011)司祭の墓碑が荒らされ、破壊されました。4月にカトリック地下教会に対する組織的な弾圧が行われました。
洛陽教区にある鞏義市西村鎮滹沱(フツオ)村で、教会1つが完全に破壊されました。鄭州教区内にある、双槐樹(シュアングアイシュ)小教区、賈峪(ジアユ)小教区、油坊(ユーファン)小教区から、祈祷書、賛美歌集、聖書が押収されました。日曜日に手入れがあった教会もあり、宗教活動への未成年の参加が禁止されました。
AsiaNewsによると、当局は「カトリック教徒の児童の通学を禁止」したり、「カトリック教徒の場合、高齢者への毎月の補助金から60元を差し引く」などの卑劣な手段により信者を脅しています。具体的には、警察がカトリック教徒の家族を1軒ずつ訪問し、「政府は信仰を禁止した。信仰を持つ家の子供は通学してはならない。高齢者への補助金も減額する。それでも信仰を続ける場合は、役所での登録が抹消され、年金受給者がいる場合は、給付は停止される」と脅しました。
中国当局は、この地域のカトリック教徒の家のドアの両側に飾られている宗教的なタイルの飾りを壊し、家を1軒ずつ訪問し、宗教の禁止を伝えました。4月17日には、公安警察が安陽市辛村教区の教会で手入れを行い、教会に飾られていた神聖なオブジェを撤去しました。同日、政府は焦作新区北西尚教会に掲げられていた十字架を破壊するように命じたうえ、教会の資産も押収しました。4月19日、鞏義市西村鎮の滹沱(フツオ)村の教会は取り壊されました。