福建省で書店を営む女性が聖書をインターネット販売したため、10万人民元(約162万円)の罰金の支払いを命じられた。
2018年3月末の時点で、中国の当局は聖書を含むキリスト教関連の書籍のネット販売を禁止していた。通常の書店でも宗教関連の書籍は販売が禁止されている。しかし、販売を禁止する法律が施行する前から書店への弾圧は行われていた。
3月、福建省寧徳市の20人近くの自治体の職員が劉星(リュウ・シン)(仮名)さんの自宅に現れた。劉さんは書店を所有する資格は持っていたものの、当局は強制捜索を強引に実施した。そして、自宅にあったパソコンや複数の宗教関連の書籍を押収した。
その後、劉さんには「違法に内部の書物を販売」した疑いがかけられ、取り調べのために、現地の文化事務局に連行された。劉さんは、聖書の入手先、販売の理由、教会と連絡を取っているか等、繰り返し聖書の販売に関する質問を受けた。
そして、今後の宗教関連の書籍の販売に関して脅迫され、1,000ページを超える文書への署名を求められた。数ヶ月後の7月、劉さんは「違法な営業活動」の罪で告訴され、インターネット上で聖書を販売した行為に対して10万人民元(約162万円)の罰金が科された。
林一江による報告