マナス県で、イスラム教徒のカザフスタン人女性が逮捕され、現在も身柄を拘束されています。
2018年1月、新疆ウイグル自治区マナス県にあるナワル(Nawal)(仮名)さんの自宅に地元警察の警官が4名突入しました。この女性はガンの切除手術の直後であり、自宅で療養中で、化学療法を始めるため、間もなく病院に戻る予定でした。
しかし、警官はマナス県立病院内の「教育による改心」のための強制収容所にナワルさんを送致しました。中国共産党は健康状態にかかわらず、少しでも疑わしいと判断する人物を、このような施設に収容しており、病院内にまで収容所を設けています。
適切な医療を受けられず、ナワルさんの病状は悪化し続けています。家族は適切な病院に移送するか、少なくとも最善の医療が受けられるよう力を尽くしていますが、中国当局はこれらの要請をすべて退けています。
ナワルさんはイスラム教徒であるだけではなく、カザフスタンのパスポートを所持していたことも逮捕の理由だったと、内部情報提供者は言います。ナワルさんの両親と兄もカザフスタンに帰化しています。
中国政府はカザフスタンのパスポートを所持する人々を警戒心しており、ウイグル族、回族、カザフ族などのイスラム教徒は常に迫害の対象となっています。昨年だけで、30人以上のカザフ族に1~14年の懲役刑が下され、数百名が「教育による改心」のための強制収容所に送致されました。
ナワルさんの病状は極めて危険であるにもかかわらず、釈放される、あるいは適切な医療が受けられる見込みはありません。
李在立による報告